地震などの災害が発生すると、多くの人が一斉に電話を利用するため、電話が混み合い、つながりにくくなることがあります。災害時には、家族や親戚、友人の安否を一刻も早く確認したいですよね。
そんな時に、電話を使って安否確認の伝言を残せるのが「災害用伝言ダイヤル(171)」です。
災害用伝言ダイヤルには毎月1日と15日に体験利用日があります。
災害発生時など、緊急事態に慌てずに利用できるように事前に体験し、利用方法を覚えておくことが望ましいです。
この記事では、iPhoneを使った災害用伝言ダイヤルの体験利用の仕方についてご紹介します。
災害用伝言ダイヤルの電話番号
災害用伝言ダイヤルの電話番号は「171」です。
「イナイ(171)」と覚えましょう。
災害用伝言ダイヤルを利用するために必要なもの
災害用伝言ダイヤルを利用するために必要なものは、被災地の方の電話番号(固定電話または携帯電話)です。
伝言を録音する方法
災害用伝言ダイヤルに伝言を録音する手順は以下のとおりです。
①「171」に電話をかける
②「1」を押す
③ 被災地の方の電話番号を押す
④ 続けて「1」を押す
⑤ 伝言を録音する
⑥ 録音が終了したら「9」を押す
災害用伝言ダイヤルに電話をかけると音声ガイダンスが始まります。
録音の手順を音声ガイダンスに従いながら、iPhoneを使って順番に説明していきますね。
まず、「171」に電話をかけます。
右下にある【キーパッド】を押します。「171」を押して、緑色の受話器を押します。
すると、音声ガイダンスが流れます。
こちらは災害用伝言ダイヤルセンターです。録音される方は1(いち)、再生される方は2(に)、暗証番号を利用される録音は3(さん)、暗証番号を利用する再生は4(よん)をダイヤルしてください。
数字を押すにはキーパッドを使います。
暗証番号を利用しない録音をする時
数字の「1」を押してください。
すると、音声ガイダンスが流れます。
被災地の方はご自宅の電話番号を、
または、連絡を取りたい被災地の方の電話番号を
市外局番からダイヤルしてください。
被災地域以外の方は
連絡を取りたい被災地の方の電話番号を
市外局番からダイヤルしてください。
暗証番号を利用した録音をする時
数字の「3」を押してください。
すると、音声ガイダンスが流れます。
4桁の暗証番号をダイヤルしてください。
4桁の暗証番号を入力してください。
入力すると、以下の音声ガイダンスが流れます。
被災地の方はご自宅の電話番号を、
または、連絡を取りたい被災地の方の電話番号を
市外局番からダイヤルしてください。
被災地域以外の方は
連絡を取りたい被災地の方の電話番号を
市外局番からダイヤルしてください。
先ほどの操作で数字のキーが表示されているので、自分が被災地にいる場合、電話番号の市外局番から押します。
固定電話の電話番号が「045-955-3533」の場合
市外局番を省略せずに「0459553533」を押してください。
携帯電話の電話番号が「090-1234-5678」の場合
「09012345678」を押してください。
電話番号を押すと、しばらく空白(沈黙)があります(私の場合は約5秒でした)。「なんかおかしいな?」と思っても、電話を切らずにお待ちください。
しばらくすると、音声ガイダンスが流れます。
(以後、説明で使用する電話番号は「045-955-3533」とします)
電話番号「045-955-3533」の伝言を録音します。
プッシュ式の電話機をご利用の方は数字の1(いち)を押してください。
ダイヤル式の方はそのままお待ちください。
なお、電話番号が誤りの場合、もう一度おかけ直しください。
iPhoneはプッシュ式の電話機なので、数字の「1」を押します。
すると、音声ガイダンスが流れます。
伝言をお預かりします。
ピッという音のあとに30秒以内でお話ください。
お話が終わりましたら数字の9(きゅう)を押してください。
ピッという音がしたら、伝言を録音します。
家族全員無事です。
伝言は30秒以内で済ませてください。伝言が終わったら、数字の「9」を押してください。
なお、30秒が経過した場合は、数字の「9」を押さなくても以下のような音声ガイダンスが流れます。
伝言を繰り返します。
訂正される時は数字の8(はち)を押してください。
再生が不要な方は9(きゅう)を押してください。
訂正が必要な時に数字の「8」を押してください。
以下のような音声ガイダンスが流れます。
もう一度初めから録音してください。
先ほどの手順と同様に、30秒以内で伝言を録音してください。
伝言の再生が不要な方は、数字の「9」を押してください。
すると、音声ガイダンスが流れます。
伝言をお預かりしました。
音声終了後、電話が切れます。
なお、伝言の再生が不要な場合、数字の「9」を押さずに電話を切っても大丈夫です。
伝言を再生する方法
災害用伝言ダイヤルに伝言を録音する手順は以下のとおりです。
①「171」に電話をかける
②「2」を押す
③ 被災地の方の電話番号を押す
④ 続けて「1」を押す
⑤ 伝言を再生する
⑥ 繰り返し再生する場合は「8」、次の伝言を再生する場合は「9」を押す
⑥ 再生後の伝言の録音は「3」を押す
伝言の録音と同様に、再生の手順を音声ガイダンスに従いながら、iPhoneを使って順番に説明していきます。
まず、「171」に電話をかけます。
右下にある【キーパッド】を押します。「171」を押して、緑色の受話器を押します。
すると、音声ガイダンスが流れます。
こちらは災害用伝言ダイヤルセンターです。録音される方は1(いち)、再生される方は2(に)、暗証番号を利用される録音は3(さん)、暗証番号を利用する再生は4(よん)をダイヤルしてください。
数字を押すにはキーパッドを使います。
暗証番号を利用しない再生をする時
数字の「2」を押してください。
すると、音声ガイダンスが流れます。
被災地の方はご自宅の電話番号を、
または、連絡を取りたい被災地の方の電話番号を
市外局番からダイヤルしてください。
被災地域以外の方は
連絡を取りたい被災地の方の電話番号を
市外局番からダイヤルしてください。
暗証番号を利用しない再生をする時
数字の「4」を押してください。
すると、音声ガイダンスが流れます。
4桁の暗証番号をダイヤルしてください。
4桁の暗証番号を入力してください。
入力すると、以下の音声ガイダンスが流れます。
被災地の方はご自宅の電話番号を、
または、連絡を取りたい被災地の方の電話番号を
市外局番からダイヤルしてください。
被災地域以外の方は
連絡を取りたい被災地の方の電話番号を
市外局番からダイヤルしてください。
先ほどの操作で数字のキーが表示されているので、安否を確認したい人の電話番号の市外局番から押します。
ここでは「045-955-3533」の人の伝言を再生したいので「0459553533」を押します。
すると、音声ガイダンスが流れます。
電話番号「045-955-3533」の伝言をお伝えします。
プッシュ式の電話機をご利用の方は数字の1(いち)を押してください。
ダイヤル式の方はそのままお待ちください。
なお、電話番号が誤りの場合、もう一度おかけ直しください。
iPhoneはプッシュ式の電話機なので「1」を押します。
すると、音声ガイダンスが流れます。
新しい伝言からお伝えします。
伝言を繰り返す時は数字の8(はち)を
次の伝言に移る時は数字の9(きゅう)を押してください。
20**年**月**日午前(または午後)**時**分に
登録された伝言をお伝えします。
ともこたです。**小学校に避難しています。
家族全員無事です。
次の伝言がある場合は、以下のような音声ガイダンスが流れます。
次の伝言をお伝えします。
20++年++月++日午前(または午後)++時++分に
登録された伝言をお伝えします。
伝言が複数ある場合は、録音の登録が早い順から再生されます。
すべての伝言の再生が終了したら、以下の音声ガイダンスが流れます。
お伝えする伝言は以上です。
伝言を追加して録音されるは数字の3(さん)を押してください。
追加する伝言がない場合は、ここで電話を切ってください。
なお、約5秒ほど空白(沈黙)のあと以下の音声ガイダンスが流れます。
電話をお切りください。
もし、伝言を追加して録音したい場合は数字の「3」を押してください。
すると、音声ガイダンスが流れます。
伝言をお預かりします。
ピッという音のあとに30秒以内でお話ください。
お話が終わりましたら数字の9(きゅう)を押してください。
ピッという音がしたら、伝言を録音します。
操作の手順は、前述の「伝言を録音する方法」をご参照ください。
まとめ
この記事では、災害伝言ダイヤル(171)の体験利用についてご紹介しました。
災害用伝言ダイヤルの番号は「171」です。「171(イナイ)」と覚えましょう。
災害用伝言ダイヤル(171)の使い方はいたってシンプルです。
しかし、災害が発生したり慌てていたりすると、普段できることや簡単な操作ができなくなくなることがあります。
災害発生時に備えて、体験利用日に家族や親戚、友人などと練習しておけば、いざという時にスムーズに安否確認することができます。日頃から被災した場合に備えて電話番号を確認しあうことが大切です。
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