みなさんは災害時に家族との連絡方法や連絡先について決めていることはありますか?
災害時の連絡方法の1つに「災害用伝言ダイヤル(171)」があります。
先日、つれあいと一緒に災害用伝言ダイヤルを体験利用してみました。私とつれあいは体験利用する前「音声ガイダンスがあるから楽勝でしょ?」と思っていました。
でも、楽勝じゃなかったんです。
そこでこの記事では、災害用伝言ダイヤルを体験利用してわかったことと注意点についてご紹介します。
体験利用してわかったこと
災害伝言ダイヤルを体験利用して「災害が起こる前に決めておかなければならないことがある」ということがわかりました。
それは
・暗証番号を利用するかしないか
・登録先の電話番号をどうするか
です。
暗証番号を利用するかしないか
災害用伝言ダイヤルに電話をすると、以下の音声ガイダンスが流れます。
こちらは災害用伝言ダイヤルセンターです。録音される方は1(いち)、再生される方は2(に)、暗証番号を利用される録音は3(さん)、暗証番号を利用する再生は4(よん)をダイヤルしてください。
まず、ここで悩みました。
録音と再生に「暗証番号」を利用するかしないかを聞かれるのです。
暗証番号は他人に知られたくない時に使うものです。
暗証番号を利用するメリットは「暗証番号を知る人のみが録音、再生ができること」です。つまり、暗証番号を知る人以外が伝言を録音、再生することができなくなります。
また、災害用伝言ダイヤルは伝言の登録数が20件までなので、暗証番号を知る人以外の録音を避けることができます。
しかし、暗証番号を利用するには災害伝言ダイヤルを利用する前に事前に暗証番号を決めておかなければなりません。
暗証番号を利用する場合は、伝言を録音する側と再生する側の両者が事前に暗証番号を決め、確認しておく必要があることがわかりました。
登録先の電話番号をどうするか
先程の音声ガイダンスで録音の方法を決める(「1」か「3」を押す)と、次の音声アナウンスが流れます。
被災地の方はご自宅の電話番号を、
または、連絡を取りたい被災地の方の電話番号を
市外局番からダイヤルしてください。
被災地域以外の方は
連絡を取りたい被災地の方の電話番号を
市外局番からダイヤルしてください。
次にここで悩みました。
それは、連絡を取りたい被災地の方の電話番号に「どの(誰の)電話番号を入力すればいいのか」です。
災害が起こる前に登録先の電話番号を決めておかないと、せっかく伝言を録音しても、安否確認をすることができなくなる可能性があります。
つまり、
家族は電話番号Aに伝言を録音していたけれど、
家族の安否確認をしたい人が伝言を再生しようとしていたのは電話番号Bだった
結果→家族の安否確認ができない
になる可能性があることがわかったのです。
我が家の場合は、私またはつれあいの携帯電話にするか、自宅の固定電話にするかで悩みました。
我が家では、登録先の電話番号を自宅の固定電話にしました。そして、個人の携帯電話は、個人の友人・知人に対する安否確認用として使うことにしました。
なお、伝言を再生する側(親兄弟など)には災害用伝言ダイヤルを使う時は自宅の固定電話にダイヤルするように伝えました。
新たな問題が浮上
つれあいと登録先の電話番号について話をしていたら新たな問題が浮上しました。
つれあいは「私の電話番号を記憶していない」ことがわかったのです。自分以外の電話番号を知らない方は、意外と多いのではないでしょうか。
携帯電話が普及する前の連絡手段は自宅の固定電話(家電(いえでん))でした。自宅や近所、親しい友人などのよく電話をする家の電話番号は暗記していたものです。
携帯電話だと、電話帳や着信・発信履歴を使えば電話番号を覚えなくても簡単に電話ができるようになりました。
しかし、災害時は携帯電話の充電がなくなり公衆電話や他人の電話を借りて利用することがあるかもしれません。
万が一に備えて、家族や親兄弟などの親戚などの電話番号を手帳にメモしたり、非常持ち出し袋の中に連絡先が書いた紙などを入れておくことが望ましいです。
私は財布の中に緊急連絡先の電話番号を書いたテレホンカードを入れて持ち歩いています。
この記事では、テレホンカード(テレカ)の使い方と公衆電話以外のテレホンカードの使い道をご紹介します。 携帯電話やスマートフォンの普及により、使う機会が減った公衆電話とテレホンカード。 […]
伝言の内容について
災害用伝言ダイヤルは、30秒以内の伝言を録音することができます。
30秒は長いようで短いです。災害時は焦りや不安などで、いつもなら普通にできることができなくなる可能性があります。
何を伝えるか、言いたいことの要点をまとめて伝言を録音することが重要です。
また、災害用伝言ダイヤルの伝言の登録数は20件までです。
災害用伝言ダイヤルは、伝言を再生した後に伝言を録音する機能があります。つまり、安否確認をしてほしい人だけではなく安否確認をした人も「確認した」などの伝言を残すことができます。
さらに、伝言を残した後に「別な避難所に向かう」「家族と合流できた」など安否情報を更新するために伝言を録音することもあるでしょう。
そのため、先程の話にも通じますが、言いたいことをまとめていないと、伝言の数が増えてしまう可能性があります。
家族が多い場合などは、ひとりでたくさん伝言を録音してしまうと、登録件数がいっぱいになってしまう可能性もあるので、あらかじめ注意が必要です。
まとめ
・登録先の電話番号を決めておく(固定電話?それとも携帯電話?)
・災害用伝言ダイヤルには30秒以内の伝言を録音可能・伝言の登録数は20件まで
→登録件数がいっぱいにならないように、伝言を録音する時は要点をまとめておく
災害用伝言ダイヤルの使い方(音声ガイダンスの内容)と体験利用日についても載せておきますね。事前に家族や親戚、友人などと災害用伝言ダイヤルを体験利用してみましょう!
災害用伝言ダイヤルの使い方はこちら
地震などの災害が発生すると、多くの人が一斉に電話を利用するため、電話が混み合い、つながりにくくなることがあります。災害時には、家族や親戚、友人の安否を一刻も早く確認したいですよね。 […]
・毎月1日、15日(0時〜24時)
・正月三が日(1月1日 0時〜1月3日24時)
・防災週間(8月30日9時〜9月5日17時)
・防災とボランティア週間(1月15日9時〜1月21日17時)
関連記事
地震などの災害が発生すると、多くの人が一斉に電話を利用するため、電話が混み合い、つながりにくくなることがあります。災害時には、家族や親戚、友人の安否を一刻も早く確認したいですよね。 […]