【豪雨体験談】広島の街で私が体験した平成30年7月豪雨

2018年6月28日から7月8日にかけて起きた平成30年7月豪雨(別称:西日本豪雨)で、広島県府中町で被災した30代のSさんの体験談をご紹介します。

 

Sさんは豪雨災害の当日、2歳の娘と子育て支援センターに来ていました。

 

 

 

平成30年の夏に起こった西日本豪雨。

 

6月末から7月頭にかけて西日本を中心に全国的に広い範囲で記録されたこの豪雨は、全国の人に驚きと悲しみ、そして防災意識を高めることの重要性について改めて考えるきっかけとなったことと思います。

 

この西日本豪雨で私が広島の街で体験した事と、今後の防災について備えておきたい事などをお話ししたいと思います。

 

 

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7月某日 安芸郡府中町での榎川氾濫

広島県府中町では、何日か前から雨が集中的に降ったり止んだりしていました。

 

平成26年に広島で起きた大きな土砂崩れ(平成26年豪雨)の記憶も新しいため、川の氾濫危険水位が超過したらすぐに町内全域に避難勧告が出されていました。そのため、山側や川のそばに住む方々は早めに避難していました。

 

そんな日が続いたある日、府中町の中心を流れる榎川(えのきがわ)が突然の氾濫しました。緊急避難指示が発令され街にサイレンが鳴り響きました。

 

 

避難指示発令時、私は2歳の娘と子育て支援センターにいました

 

この日は朝から久しぶりの快晴でした。

 

降り続く雨と、何度も発令される避難指示に落ち着かない日が続いていたので、2歳の娘を連れて地域の子育て支援センター(未就園児親子の交流の場)へ足を運んでいました。

 

家からは子育て支援センターまでは車で5分程度。子育て支援センターでできた地域のママ友と久しぶりの交流を楽しんでいました。

 

そろそろ帰る時間になるという時、突然外からサイレンの音が聞こえました。

 

みんな「こんなに晴れているのに何でサイレンが?」と不思議に思いながら、外から聞こえてくる放送に耳を傾けていました。

 

 

すぐそこで榎川が氾濫!近くの3階建ての施設に急いで避難!

聞こえてくる放送からの情報によると「支援センターのそばを流れる榎川が氾濫したので、高台に緊急避難してください!」との事。

 

ママ友と「氾濫した場所はどこら辺なのか?」「人が押し流されてしまうほどの水が流れてくるのでは?」と話していたら、その場にいたお母さんたちの携帯電話に連絡が入りました。

 

氾濫場所は、子育て支援センターから約500m上流の幼稚園のそばだと判明しました。どれほどの規模かはわからないまま、その場にいた親子は急いで近くの施設へ避難をしました。

 

避難場所へは近隣にいた方々がぞくぞくと集まっていました。ママ友3人と私は、まだ2歳の娘を抱っこしたまま避難しました。施設にテレビもないため外の状況もわからず、ママ友も私も不安な気持ちでいっぱいでした。

 

しばらくして、テレビで速報が流れたようで、心配した家族や友人から連絡が入り、少しずつ氾濫の状況がこちらにも入ってきました。氾濫の原因は、土石流が橋にせき止められ、川の水が流れなくなったためでした。

 

避難場所は夫の職場の近くにあったため、連絡を取ったらすぐに駆けつけてくれました。夫の顔を見た時、とても安心したのを覚えています。

 

双子の娘たちが通う小学校からも「学校で待機しているので迎えに来てください」とメールがきました。氾濫した場所や今の道路状況などを確認した上で、榎川より高台にある自宅へ帰っても安全だと判断し、ママ友と別れて車で自宅へ帰りました。

 

 

友人の実家が半壊。後から知った被害の範囲

無事に家に帰ることができた私は、テレビのニュースを見て驚きました。氾濫した川の水が友人の実家へ直撃していたのです。

 

慌てて友人に「両親は無事なのか?」と連絡をとりました。すると「2階へ急いで避難して命に別状はない」という返信があり一安心しました。

 

私の携帯電話にも、ニュースを見た友人から心配する連絡がたくさん入りました。

 

 

続く豪雨で感じた事

 

榎川の氾濫以外にも何日か前から降り続いた雨で、町内の道路が崩れたり、土砂崩れでコンビニの駐車場が埋まったりと、いろいろな被害が出ていました。

 

私の友人も山のふもとに住んでいたため、降り続く雨と流れる土砂に不安を覚えて我が家へ避難をした日がありました。

 

平成26年に起きた大規模な広島土砂災害では多くの死者が出たため、その教訓を生かして「早めの避難!警戒!」と日頃の防災意識の向上などが榎川の氾濫時には実践されていたのではないかと感じました。

 

とは言え、快晴の中での突然の氾濫には驚きました。やはり、長く雨が降り続いている間は、注意を怠ってはいけないなと感じました。

 

 

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豪雨災害時に必要だったもの

この豪雨災害は多くの地域で土砂崩れが起き、多くの犠牲者や道路の寸断、JRの不通などが起きました。

 

幸運なことに、府中町は死者や負傷者が出ずにすみましたが、県内の道路の寸断などで、スーパーに生鮮食品などが並ばない日が何日か続きました。

 

県外の友人からは「何かの役に立てて欲しい」と保存のきく食料やお菓子をたくさん送ってもらい、心が温まりました。

 

「まったくスーパーに商品がない!」という訳ではなかったので、私が食料に関して困ったことはこの時はありませんでしたが、被害がひどかった地域では、水(飲料水、生活用水)、避難所にいる方の衣料品、清掃用の雑巾などが不足していたそうです。

 

特に水に関しては、7月の暑い中、長い時間かけて給水所に並んだりして大変だったと聞きました。家屋の被害などにもよりますが、水の蓄えはとても重要なことだと感じました。

 

 

豪雨災害を経験して見直したことや改めて感じたこと

豪雨災害の場合は、天気予報などである程度予想が出されているため、自ら情報を収集し、備えておくことで自分や家族の身を守れると思います。事前に情報の収集方法や、備蓄物の確認をしておきましょう。

 

また、家族が離れている時間帯のもしもの時の行動についての話し合いだけでなく、日頃から家族や友達と話をしておくことが大切だと感じました。そして、励ましあった友達や、心配し連絡をくれたり物資を送ってくれた友人の大切さにも改めて気づくことができました。

 

 

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